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今までこんなに強く枝を握ったことはない。

先日、鹿屋市の鉤(かぎ)引き祭りに参加してきました。

法事があったお寺の横の中津神社でたまたまやっていたので、
せっかくなので見て帰ることにしました。

鉤引き祭りとは...

『鉤引き祭は中津神社に伝わる神事で、300年以上の歴史を持っており、
五穀豊穣、林業の発展・安全を祈念して行われます。
元は旧暦2月の初卯の日や2月15日と決まっていましたが、
現在は2月の第3日曜日に行われています。
上高隈、下高隈の大字に別れ、それぞれ神木(榎や桜の木)を
山から切り出して雄鉤・雌鉤とし、境内に運び込みます。
雄鉤・雌鉤は1年交代です。境内に運び込まれたあとは、
棒踊りなどが奉納されます。
鉤引きは3回勝負で行われ、先に2勝した方が勝ちとなり、
豊年になるとされています。雄鉤と雌鉤を引っ掛けて、
大きな掛け声にあわせ力いっぱい引き合う姿は壮観です。』(鹿児島県公式HPより)

地元のおじさんの話によると、昔この辺は水の確保が難しく、
元々は上高隈と下高隈の用地に引く水の利権を争った行事だったそうです。
今は用水路が完備されているので、争う必要もないのですが、
この引っ張り合いにかける男たちの情熱はすさまじいものがありました。

ルールは簡単。木と木とがっちり組み合わせて、それを引き合う綱引きと同じルールです。
所定の位置まで引っ張ったほうが勝ち。

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<木を引き合う人々>

父親の出身地が下高隈なので、「しも」(と地元の人は呼びます)の方に飛び入り参加。
ほとんど端っこに近い、心細い太さの枝をしっかりと握ると、なぜかこの感覚に覚えがある。
昔参加したことがあるのかもしれません。

3回勝負、2回先勝したほうがその年の勝者となります。
いよいよ、1回目のスタート...なかなか始まらない。
どうもそれぞれの木の位置がおかしいらしく、
やれ1メートル前だの、あと30センチ下げてくれだの、
前準備に時間がかかります。

まだかなあと思いながら、ぼおっとしてると、突然スタート!
不意をつかれた僕ら(僕だけ?)下高隈はあっさりと1戦目を落としてしまいました。

なにやら、今年は「しも」がアウェイらしいです。
雄木と雌木がガチッとかみ合うと競技スタートになるのですが、
今年は「かみ」がその主導権を握っているとのこと、
つまり、「しも」には木がかみ合う瞬間がわからないので、一瞬遅れるみたいです。

気を取り直して、第2戦へ。僕もなんだか相当気持ちが入ってきました。
相変わらず、始まるまでが遅いのですが、その間にも「しも」の人たちが、
周りで見ている見物客にも、「どうか一緒に引っ張ってくださーい」と協力を呼びかけています。

そんなこんなで、第2戦もスタート。
今度は、簡単には負けません。数秒か、数十秒か、こう着状態が続いた後、
突然勝負は終わりを告げました。

完敗です。勝てると思ったのにな。

でも、久しぶりにエキサイトしている人々の中に入れて、
なんだかとても楽しかったです。

ちなみに、「しも」はホームだった前年も、ようやく引き分けたそうです。
来年は是非勝ってください。

僕も鍛えて出直します。


鹿児島営業所プランナー:脇村(その後しばらくはワイルドでした)